【4歳半で終了】七田式プリントCは年少でも取り組めます

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幼児教材として非常に評判の高い、七田式プリント。早熟気味な娘は、七田式プリントCを年少(4歳6ヶ月)で終えることができました。

今回の記事では、「うまくお付き合いすれば、年少でも七田式プリントCに取り組める」という事例紹介と共に、取り組んでいて感じた、「七田式プリントの優れている点」と、「弱点だと思う点」、「弱点を補うための教材」について紹介したいと思います。

娘の七田式プリントの進度について

七田式プリントは娘と相性が良かったのか、かなり順調に進み、プリントAからプリントCまで1年9ヶ月で終えることができました。

娘が七田式プリントを始めたのは、2歳9ヶ月。その後の進度は以下の通りとなっています。

  • 七田式プリントA:2歳9ヶ月-3歳3ヶ月(6ヶ月)
  • 七田式プリントB:3歳3ヶ月-3歳11ヶ月(7ヶ月)
  • 七田式プリントC:3歳10ヶ月-4歳6ヶ月(8ヶ月)

七田式プリントCは、3歳後半から4歳前半で取り組んだということになります。

七田式プリントは1日3枚(ちえ・かず・もじの1枚ずつ)進めていくことが推奨されており、これを毎日取り組むと8ヶ月、週6日取り組むと10ヶ月で終わる計算になります。

しかし、プリントAを始めたばかりの頃、娘にとっては易しい問題が多く、1日6枚も10枚も解いている時期がありました。

「やらせすぎ」「飽き」には気を配りながら進めていくと、やがて娘が進めるペースも落ち着き、1日3枚ずつになりましたが、プリントAは6ヶ月で終了しました。

プリントB、ほぼ1日3枚のペース。たまに、1日6枚取り組む日などもあったりしたため、7ヶ月で終えました。

プリントCは、毎日3枚ペースを守り、8ヶ月で終了しました。

とにかく「七田式プリントは、ちえ・もじ・かずを1枚ずつ取り組むこと」と習慣づけることで、必要以上に焦ることもなく取り組めたと思います。

七田式プリントCとは?

対象年齢が4歳半から6歳ということで、原則的には年中以降の未就学児が対象のプリント教材になります。

価格は14,300円(税込)ですが、プリントはちえ・もじ・かずが各10冊ずつあるため合計30冊。1冊あたり470円強の価格でフルカラーなため、考え方によっては大変お得なプリントと言えます。

七田式楽天市場店の評価は、32件で平均点数が4.72(2020年12月確認)と高評価。七田式プリントCに取り組む方のほとんどは、七田式プリントBを終えた方がほとんどだと思いますが、その傾向は楽天市場のレビューを見ても明らかです。

なお、七田式が提示している、七田式プリントCを取り組む目安は以下の通りとなっています。

  • 答えが10までの足し算ができる
  • ひらがなや簡単な単語が書ける
  • 身近な形容詞が書けて、助詞がわかる

七田式プリントCの問題は、七田式プリントBの後半に出てきた応用のような問題も多いため、やはり七田式プリントBから継続して取り組まれた方がスムーズにプリントが進むように思います。

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七田式プリントCで学べる内容

七田式プリントCが修了すると、少なくとも「小学1年生の前半レベル」までの基礎的な能力が身につきます。

「ちえ」「かず」「もじ」で取り扱っている項目について、それぞれ紹介します。

七田式公式ページのサンプルより
七田式プリントCの「ちえ」
図形の分解、合成・記号変換(お手本を見て図形を数字に変える)・耳から聞いたお話の記憶・分配(余る、足りない)・カレンダー・図形作成・経過推理・座標(上から〇番目、左から〇番目)・パズル・あみだくじ・一筆書き・擬態語・擬声語・0の理解・同訓異字など

助数詞 いろいろな「ものの数え方」を理解しているかを問う問題

バイクが「4だい」、靴が「6そく」 、ペンギンが「7わ」など

矢印対応 矢印の向きに従って、道を進むことができるかどうかを問う問題。

いわゆるプログラミグ問題の基礎になります。俯瞰的な視野を磨くとともに、予測能力などの発達が確認できます。

積み木たし算 繰り上がりのない範囲で、2つの積み木を足すといくになるかを問う問題。

たし算の問題ですが「ちえ」で出てきます。2〜3歳頃にニキーチンの積み木などに馴染んでいるとスラスラ解ける問題です。

七田式公式ページのサンプルより
七田式プリントCの「かず」
たしざん九九(読んで聞かせ)・たしざん九九バラ唱(読んで聞かせる)・数唱(120まで)・数値線(50まで)・数字の練習(1~50)・10とび、5とび、2とびの数唱・分解・位取り・文章題・和が20までのくり上がりのないたしざん・ひかれる数が20までのくり上がりのないたしざん・5,10のマス目分解練習・〇時半の理解・お金の計算・図形(ひし形・台形など)・面積・図形を知ろうなど

たし算・ひき算 「2桁+1桁」「2桁ー1桁」の計算問題を解きます。

「15+2」「10-3」などの、繰り上がり・繰り下がりのない計算問題がたくさん出てきます。

位取り 「10のまとまりがいくつあるか」「1がいくつあるか」について、ブロックの積み重ねのようなイラストを用いて学びます。

10のまとまりが3つで、1が7つあると、37というような数量感を育成する問題になります。

文章題 基礎的なたし算やひき算の問題を解きます。

例題)きりんが 9とう、ぞうが 4とう います。そうは きりんより なんとう すくないでしょう。

七田式公式ページのサンプルより
七田式プリントCの「もじ」
ひらがなの読み書き・動きの言葉・作文・様子を表す言葉・つなぎの言葉(助詞)・書き写し・くっつき言葉・文章理解・3語以上の文(内容)の読み取り・文字対応・迷路・線引き・クロスワードなど

作文 「絵を見て、文章を作りましょう。」や「絵を見て、質問に答えましょう」という問題を解きます。

50マスほどの作文を書く問題が多く出ます。文章力や想像力を高めます。

形容詞、助詞、副詞、擬音語、擬態語 

形容詞は反対語などを通じて、副詞などは穴埋め問題や選択問題を通じて語彙力をアップさせる問題が出ます。

例題:「(すっかり、ゆっくり)おふろに はいります。」というようなレベルの選択問題が出ます。

分かち書き 文節の区切りを理解する問題が出ます。

プリントBから引き続き問われますが、この問題を解くことで、助詞の理解が深まり、読解力が高まります。

上記で紹介した取り組みはほんの一部ですが、これらの問題を日々解いていくことで、いつの間にか少し難しい問題でも解けるようにスモールステップしてきます。

ちえは、七田式プリントを通じて最も評価の高い分野ですが、これは七田式プリントCでも同様で、こどもが楽しく解けるような内容になっています。

かずは、「繰り上がり・繰り下がりの手前」までの計算ができるようになります。また、2とび、5とびの数唱などもあり、かけ算を学ぶ基礎も学ぶことができます。かずの範囲の中で、平面図形の問題も出てきます。

もじに関して、文節を区切る「分かち書き」は、プリントBの時から繰り返し出てきており、プリントC終了時点で、娘は助詞をほぼ完璧に使いこなせるようになりました。助詞の理解が深まることで、日常会話から絵本の理解度、お話記憶の問題の理解レベルが高まったことを実感しています。

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七田式プリントCの弱点

いままで七田式プリントCの良いところを中心に紹介してきましたが、他の取り組みを通じて、「いくつか改善して欲しいな」と思った点があったので、こちらでご紹介いたします。

ただ、学び方は千差万別だと思いますので、あくまでも澤個人の主観が入っておりますので、万人に共通する弱点ではない可能性であること、ご理解の上お読みいただければ嬉しく思います。

弱点1 立体図形に関する問題が少ない

七田式プリントにおいて図形強化を養うプリントは「ちえ」と「かず」が担っています。良問も多いのですが、平面図形の問題は取り扱いがあるものの、立体図形の問題の割合が非常に少ないように思います。

小学校受験にせよ、中学受験にせよ、ペーパーテストで最も差がつきやすい分野のひとつが図形系の問題ですが、その対策の問題が少ないのは気になったので、他の教材などでの補習が必要に思いました。

例えば、現在「ちえ」に位置している「つみきのたし算」などを「かず」に移籍させて、より立体図形に関する問題を「ちえ」に追加するとさらにバランスがよくなると思います。

また、「ながしかく」や「ましかく」の数を数えさせる問題があるのですが、私は未就学児であっても「長方形」や「正方形」という形の名称で問題を出しても良いのでは?と思いました。

ピグマリオンや花まる学習会のテキストなどを見ると、「直角二等辺三角形」や「円柱」などの名称を覚える問題などもあり、未就学児でも覚えることが可能です。

そもそも、七田式教室で配布されるCDなどでは、形の名称を覚える歌なども流しており、七田式プリントでもそのレベルに合わせて良いと感じました。

弱点2 作文の割合が多い一方で、名文の暗唱のような問題がない

七田式プリントの「もじ」では、作文を書くような問題が出題されます。

もちろん、七田式プリントではBとCのもじに取り組むことによって促音・撥音・拗音・長音も含めたひらがなが書けるようになりますが、その問題が続きすぎて、少しくどいようにも思いました。

むしろ、俳句も含めた古文や名文の読みの練習であったり、カタカナや簡単な漢字の読みなどを優先させた方が、幼児の負担が少ない上に、将来の国語力の伸びも期待できるように思います。

あるいは、七田式プリントでは別の教材で、「ダヴィンチ作文」を出版しています。こちらの入門編を七田式プリントCで取り入れられれば、より評価の高い教材として認知度が高まるようにも思います。

弱点3 「お話記憶」のような問題がない

未就学児は、目からの入力よりも、耳からの入力に優れいている時期です。従って、耳からの入力によって読解力を養うこともできます。

小学校受験で「お話記憶」が頻出分野であることのも、「文字の読み書きができてなくても、お話記憶の出来で、読解力がわかる」からというのが理由です。

七田式プリントCでは文を書く問題が多数出題されますが、よりバランスをよくするのであれば、「お話記憶」の問題があっても良いように思いました。

弱点4 たし算、ひき算を丸暗記させようとするメソッドである

「弱点」というよりも、根本的な教育ポリシーの問題ですので、賛否はあるかと思いますが、たし算やひき算を最初から丸暗記させるやり方は、数量感覚が育成されない可能性があります。

七田式教育では「たしざん九九」などで、たし算やひき算の丸暗記が推奨され、七田式プリントの「かず」の巻頭にも「毎日読み聞かせしましょう」と掲載されています。

しかし、このようなやり方は、「計算は丸暗記すれば良い」「算数や数学はパターン解放である」といった間違った観念を植え付けるリスクがあるように思います。

ピグマリオンでのヌマーカステンをしている娘は、4歳でも「3+□=10」「8 – □=2」のような問題を自分で作って解答したりしていますが、「たしざん九九」のような丸暗記だと、こういう柔軟性を生み出せるのか疑問です。

【数量感覚】ピグマリオンのヌマーカステン

もちろん、丸暗記からのスタートでも、その後の教育で算数力・数学力が伸びている人もいると思いますが、たし算・ひき算の習得方法は、ピグマリオンメソッドの方が、優れているように感じています。

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七田式プリントCの弱点を補うドリル

七田式プリントCのレベルまで来たお子さんであれば、図形感を養うには、個人的には「点描写/点図形」を日々の取り組みに入れると良いと思っています。

点描写/点図形の基礎固めは無料プリントで十分(年少〜年中編)

ただし、点描写以外でも補強用ドリルとしておすすめがあるとすれば以下の教材になります。

娘も、七田式プリントCと並行して取り組んだものです。(一部、七田式プリントCに取り組んでいる時に終わらなかった教材もあります)

補強教材① 花まる学習会式 花まるドリル「ずけい」・「はっけん」

花まるドリルの「ずけい」と「はっけん」は、七田式プリントCでの取り扱いが少ない、「図形」と「理科」の分野をわかりやすく・楽しく学べるようになっているので、補習教材としてオススメです。

「ずけい」は、七田式プリントCまでの学びだとやや足りない「平面図形」やかなり足りない「立体図形」が効果的に強化されます。

例えば、「りっぽうたい」や「えんちゅう」のような言葉に触れることで、街中にある図形などへの興味を高めることもできますし、基礎的な展開図の問題もあります。

「はっけん」は、七田式プリントCや他の小学校受験教材(こぐま会や理英会のドリル)にはない、動物や昆虫、植物の写真がふんだんに取り入れられ、特に生き物を中心とした自然環境への興味を楽しく学べる、非常に優れた教材です。

一方で、花まるドリルの「もじ」は、七田式プリントCに取り組んでいるお子様には簡単すぎるため、取り組みの重要性は低いでしょう。

補強教材② 天才脳ドリル 数量感覚・初級

市販ドリルで数量感覚が育成しやすいのは、天才脳ドリルの数量感覚・初級です。

こちらの本の前書きにも、算数・理数分野で伸びる子どもは、数を順番として認識したり、九九を暗記したりする以前に、数を量としてとらえること(イメージすること)ができるようになっています。数を量としてイメージできるようになると、今度は数の分解・合成ができるようになり、理数分野の問題が、楽に解けるようになります」と書かれています。

丸暗記から計算をスタートしたとしても、もちろん「数を頭の中でイメージする」ということも可能だと思いますので、数量感覚を養うための教材には早めに取り組むと良いかもしれません。

補強教材③ お話記憶系の問題集&絵本の読み聞かせ

お話の記憶の問題は、数多くありますが、評判が高い本の1冊に「ハイレベ 合格ワーク100 お話の記憶」があります。

レベルについて段階を踏んでおり、100問ありますので、ボリュームも十分で、七田式プリントCレベルまで到達しているお子様であれば、十分取り組める内容になっています。

補強教材④ 観覧車の推理

観覧車関係の問題は、七田式プリントCの「ちえ」にも出てくるのですが、段階式で学べるような構成になっておらず、少なくとも娘は問題の意味がいまいちわからないまま進んでしまいました。

このような方がいらっしゃる場合は、理英会のばっちりくんドリル「観覧車の推理(基礎編)」をおすすめしたいと思います。

こちらのドリルは、かなり平易な問題から始めることができ、かつ回転図形系の問題の類題にもなっており、「頭の中で、図形が回転するイメージの基礎作り」として、将来の小学受験・中学受験・高校受験のどの選択をするにせよ、役立つ問題だと思います。

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七田式プリントCは、低学年優秀児の登竜門?

七田式プリントのメリットとして「未就学児期から家庭での学習習慣がつく」「親として子どもの得意・不得意がわかる」などがあります。

七田式プリントは、もちろん「こどもに飽きがきにくいように」配慮されて作成をされているとは思いますが、未就学児なわけで、「やる気がない日」や「気乗りしない問題」に直面することもあります。

七田式プリントCを終えるまでに、2160枚のプリントに取り組めれば、晴れて「小学校低学年優秀時」の切符を手に入れることが出来るのかもしれません。

ちぇぶさんのパパさんは、もちろん七田式プリントC以外の取り組みもされていらっしゃいますが、2020年の全統小の成績の2回とも優秀な成績を取られています。

新米パパの子育てエブリデイ(ちぇぶちゃんのパパさん)

ちぇぶちゃんは、2020年の全統小テスト(小1)夏は全国30位、冬も全国40位だったとのこと。

もちろん、小学校の中学年以降は、親の手を離れつつ、「自立した勉強」の力が必要になってくるかとは思いますが、「未就学期に七田式プリントCまで終わらせられた経験」は、親子でのある一定の自信には繋がるように思います。

この他のブロガーの方でも、「英才ママ教育の端くれ」さんや、アメブロでの「Sayaママさん」のお子さまも、ちぇぶちゃんと同学年で、未就学期に七田式プリントCに取り組まれ、それぞれ優秀な成績を取られていらっしゃるようなので、参考にさせていただいております。

娘が年少でも七田式プリントCに取り組めた理由

娘が七田式プリントCを年少で終わらせることができたのは、まず3つの条件が重なっているかと思います。

  • 娘が6月生まれと、月齢が比較的早いこと
  • 早熟気味であること
  • とにかく、毎日コツコツできたこと

決してプリントCを年少で終わらせることにこだわったわけではなく、「結果的に」終えることができただけです。月齢が遅ければ、年少で終わらせる必要もないと思いますが、一方で毎日七田式プリントを続けてさえいれば、4歳台でプリントCを終わらせることは可能かなと思いました。

一方で、振り返ってみて、取り組みで工夫できたと思うこととしては、

  • 全てのマスの穴埋めを子供ができなくても良いというスタンスで取り組めた

ということです。プリントを購入すると、「全部のマスをこどもに埋めてもらいたい」とついつい思ってしまいがちです。

しかし、そもそもの未就学児のプリントワークの目的は、「椅子に座るという習慣がつく」「思考力がつく」ことが優先されるべきであって、「文字が書けるようになる」「計算ができるようになる」というのはオマケ、と考えた方が精神安定上良いと思っています。

娘は、七田式プリントBの時から、「文字や数字を書く」というのが好きではないようでした。読むのは好きだけれど、書くのは好きではない。

そのため、半分は親が「お手本ね」と書いてあげてみせて、半分は娘が書く、ということも行っていました。家庭学習の良さは、「宿題を先生に見せる必要がない」ということですので、その良さを生かすような取り組みはしていました。

「完璧主義に陥って挫折する」くらいであれば、「理解していることが確認できていれば前に進む」方が、長い目で見たときにメリットが大きいと思います。

さいごに

細かい弱点を感じる分野はあるものの、七田式プリントCの全体的な完成度はやはり高く、この教材に変わるものがなかなか見つかりません。

前述したとおり、七田式プリントCが終了すれば、小学校1年生の前半レベルの国語・算数が完成するので、「学校の授業についていけなくて困る」ということはなく、むしろ「お勉強ができる子」として小学校生活のスタートが切れるように思います。

また、2021年の七田式プリントDのリニューアルにより、「七田式プリントCを年中のうち、または年長の早い時期に終わらせたい」というご家庭が今後増える可能性があります。

七田式プリントDのリニューアルについては別記事にてまとめてありますので、ご参考にしていただければ幸いです。

【速報】七田式プリントDがリニューアル!

七田式プリントAを2歳半から取り組むことは可能なのか?

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