幼児の数量感を鍛える「つみきの数」(無料プリントからドリルまで)

積まれた同じ大きさの四角い積み木が何個あるのか、推測し、数える問題です。

積み木の問題は、空間や構成を認識する力や、数を合成・分解する力(足し算など計算の基礎力)などが養われるといわれています。

なお、こちらの記事では、つみきと積み木の双方の表記で示させていただければ幸いです。

無料編:ちびむすドリル

幼児の無料プリントの素材集では最大手のちびむすドリルには、つみきに関連する問題が100問以上用意されています。

・積み木の問題プリント(1) 9問
・積み木の問題プリント(2) 30問
・積み木の問題 プリント【迷路で答えを確かめよう!】 2問
・積み木の問題 プリント【20個までの積み木を数える】 48問
・積み木の問題 プリント【40個までの積み木を数える】 16問

迷路の問題以外は、ただ数えた数に丸をつける問題しかないため、問題のパターンが少なく単純ではありますが、無料でここまで多くの問題がダウンロードできるのは、嬉しいです。

 

「最後の40個までの積み木を数える」というシリーズは、なかなかハードですが、たまにチャレンジ問題としてやってみると良いかもしれません。

無料編:ぷりんときっず

ぷりんときっずも、100問以上のつみきの問題を用意しており、ややちびむすドリルよりは易しめの傾向があります。一方、補足問題では、「積み木を組み合わせてできる形」に関する問いもあり、ちびむすドリルとは違った傾向の問題が用意されています。

・簡単 36問
・普通 24問
・難しい 24問
・補足 24問

小学校受験などを検討する場合は、上記の無料プリントでは足りませんが、それでもつみきに関する問題が合わせて200問以上あるので、「なるべく節約して積み木の問題に取り組みたい」という方であれば、かなり充実した内容になっていると思います。

レベル0: できれば、ペーパーの前に積み木遊びを!

ニキーチンの「みんなのつみき」は、幼児教育に熱心なご家庭であれば、しっている知育玩具だと思います。

こちらで、2歳前後から3個や4個のつみきを組み合わせながら遊ぶだけで、数量感と図形感の双方が養われていきますし、必ず「つみきのかず」の問題も得意になると思います。

バラの積み木との違いは、こちらに取り組むだけで、3のかたまりや4のかたまりとお友達になれること。そのため、直感的に「3+4=7」や「4+4=8」のような計算が出来るようになると思います。

個人的なおすすめは、2セット買って(または手作りをして)、2歳の頃にママが作ったお手本を子供に真似てもらったりする遊び方がオススメです。

なお、みんなのつみきを購入すると高いので、

賢人パズルで代用しても良いかもしれません。

レベル1: とにかく具体物

積み木の数の種まきとしては、とにかくニキーチンの「みんなの積み木」が良いと思うのですが、ペーパーを解く時には、できればバラの積み木があると良いと思います。

ブランド力があり、積み木の数と親和性のある商品は、くもんと七田式の積み木だと思います。

七田式の「しらきのつみき」の場合は、つみきプリントとセットで購入すると、つみき遊びの中で数の確認などができるかもしれません。

上記のつみきは20個までのつみきを前提としているので、もしもう少し多い積み木も欲しいという場合は、100個の積み木セットを購入しても良いと思います。

澤家の場合、以前は七田式幼児教室に通っていたこともあり、しらきのつみきは持っていたのですが、100個入りの積み木も年少の後半の頃に買い足しました。

レベル1の段階で、もしペーパーを絡ませるなら、こぐま会の「8このつみき」が良いかもしれません。

少しだけ簡単に解説すると、8個の立方体から1個ずらすとどういう形になるのか、立方体以外の8個の積み木からの変形も含めて取り組むドリルになっています。

ドリルの解説の詳細は、こぐま会でのコラムがありますので、ご興味のある方は下記のページをご参照ください。

こぐま会の「8つのつみき」に関する解説ページ
・図形応用 立体図形の構成
・図形基礎 立体図形構成 立方体つみ木1
・図形基礎 立体図形構成 立方体つみ木2

なお、娘はこちらのドリルは使用しておりません。

レベル2:1〜10の積み木のかず

数量感の育成について、積み木だけで指導することは稀だと思いますので、様々な知育活動で10から20くらいまでの数の理解が進む方がほとんどだと思いますが、その過程でつみきを利用することは非常に有用に感じます。

また、同時にある程度の形と数をリンクして覚えることも、その後の図形感や数量感の育成にも役立つと思います。

例えば、3段目まで1個ずつ増えるような階段の積み木であれば、1と2と3で6、または3と3で6などとかたまりで数えることができますし、4段目までの階段であれば、6と4で10などと計算することができます。

結果的に、4段の階段が瞬間的に10と覚えてしまうのも、丸暗記でなければ良いと思いますし、むしろ覚えてしまうくらいまで実践してしまって良いと思います。

また、3段目までの数が6というのも瞬間的に出てくるようになれば、下記のような形の際に、6つと4つで10という数えかたができるようになります。

または、一番上の立方体を2段目に下げて、8つと2つで10という数えかたで解く場合もあると思います。

これらは、今後本格的に計算をするときの「工夫」に繋がるもので、思考力の基礎づくりに適しています。

これらの工夫が少しずつできるようになった段階で、ちびむすドリルやプリントキッズの無料プリントを使いながら、さまざまな積み木の数を数えていく練習をしていくと良いように思います。

レベル3:11〜20までの積み木の数

小学校受験のお教室などでは、年少や年中レベルであれば、1個ずつ数えさせて解く方法を教えているところもあるように伺っています。

一方で、ピグマリオンなどではかたまりでつみきを数えることを最初から意識させることが多く、年中の後半以降であればお教室などでもかたまりで数えるように指導されるところもあるようです。

個人的には、かたまりで数えられた方が圧倒的に早く、数え間違いもしなくなるように思いますので、小学校以降の算数力の向上のことを考えると、かたまりで数える癖を最初の方からつけた方が良いようには思います。

一方で、お教室の指導方針もあるかと思いますので、お子さまに混乱を与えないように配慮する必要はあるかもしれません。

20までの積み木に取り組む上で、もちろん積み木だけで親子で遊びながら学ぶというのはとても良いと思いますが、その中でもこぐま会の「つみきのかず」は、出題のバリエーションも豊富で飽きにくい構成のドリルだと思いました。

表記が「4歳児〜」が対象となっていますが、他のひとりでとっくんシリーズの「4歳児〜」のドリル全体よりも難易度が高い印象です。

特に、最後の方の「みえない積み木の数を数える問題」については、解き方をある程度しらないと、模試やお受験のときに対応するのは難しい問題だと思います。

また、20個の積み木に取り組むにあたって、例えばかたまりで数える癖がついていると、下記のようなつみきの数の問題が出題されたときに、レベル2で紹介した2種類の10個のつみきの組み合わせで、10と10で20と即答することが可能です。

もちろん、小学校受験の本番に出題される可能性は非常に少ないかもしれませんが、図形感、数量感、問題を解く時の工夫の仕方などを学べるので、こちらの形を20と即答できるレベルになっても良いように思います。

さいごに

繰り返しになりますが、つみきのかずは、小学校受験だけではなく、小学校入学以降の計算能力や図形能力、思考力に繋がる取り組みだと感じています。

そのため、点描写と同じくらい個人的には大切にしている知育です。

今後、もう少しレベルの高い取り組みについても紹介させていただく予定ですので、少しずつ更新をしていきたいと思います。