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小学館図鑑NEOとは
小学館図鑑NEOは、2002年に小学館が80周年を迎えたのを記念して発刊された子供向けの図鑑シリーズです。NEOシリーズが始まって20年近くが経過し、現在では合計24タイトルの図鑑が発刊されています。
図鑑としての完成度はもちろんのこと、小学館のキラーコンテンツでもあるドラえもんを全面に押し出したプロモーションで、累計1000万部を突破しました。
その中で、例えば2004年6月に発刊された宇宙は、2018年6月に[新版]宇宙となってリニューアルされるなど、2000年代に初版だった図鑑NEOシリーズが、次々と新版となって年2冊ペースほどで発刊されています。

24タイトルのうち新版を購入するメリット
小学館の図鑑NEOは、2014年6月発刊以降のシリーズから、ドラえもんとのび太くんがガイド役となって登場するDVDが付属としてついてくるようになりました。このドラえもんのDVDの存在が、競合の出版社の図鑑に対する最も大きな差別化になっています。

特に、まだ文字が読めない未就学児は、まずはDVDを楽しむだけでも知識が入ってきます。
ドラえもんがDVDの中でクイズを出してくれるため、実際、4歳の娘は新版の「宇宙」のDVDを見て、「ばら星雲」や「キャッツアイ星雲」の名前を覚えたり、太陽が太陽系の中で圧倒的に大きいけれど、太陽よりも大きい恒星が無数に存在することも、理解しました。
小学館NEOのキャッチコピーは「3歳から高学年まで、長く使える本格図鑑」というものですが、未就学児は「DVDが本体で図鑑が付属品」くらいの心構えで購入し、「小学生になってから本格的に図鑑を楽しむ」ことで、まさに長く使える図鑑になります。
未就学児をお持ちのお子様ほど、小学館の図鑑NEOは新版を購入した方がコストパフォーマンスに優れています。
以下に、小学館の図鑑NEOの新版またはDVD付きの新刊を購入するメリットをまとめます。
- 最新の情報が掲載されている
- 旧版の内容が精査されるため、さらに洗練されている
- ドラえもんのDVDが付属品としてついてきて、動画で楽しく学べる
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24タイトルのうち現時点で「買ってはいけない」図鑑NEO
2020年11月時点で、小学館の図鑑NEOは以下の通りの発刊状況となっています。
全24タイトルのうち、16タイトルがすでに新版、またはDVD付きの図鑑として発売されている一方で、まだ新版としてDVD付きで発売されていない図鑑が8タイトルあります。
タイトル | 旧版 | 新版またはDVD付 |
動物 | 2002年7月20日 | 2014年6月18日 |
植物 | 2002年7月20日 | 2018年6月22日 |
恐竜 | 2002年7月20日 | 2014年6月18日 |
昆虫 | 2002年7月20日 | 2014年6月18日 |
鳥 | 2002年10月30日 | 2015年6月18日 |
魚 | 2003年2月28日 | 2015年6月18日 |
星と星座 | 2003年6月28日 | 2020年9月16日 |
両生類とはちゅう類 | 2004年2月25日 | 2017年6月23日 |
宇宙 | 2004年6月25日 | 2018年6月22日 |
大むかしの生物 | 2004年11月26日 | 2021〜2022年の夏? |
水の生物 | 2005年2月26日 | 2019年6月19日 |
飼育と観察 | 2005年7月8日 | 2021〜2022年の夏? |
人物・いのちの歴史 | 2006年2月24日 | 2021〜2022年の夏? |
カブトムシ・クワガタムシ | 2006年6月28日 | 2021〜2022年の夏? |
地球 | 2007年2月23日 | 2021〜2022年の夏? |
科学の実験 | 2009年8月6日 | 2020年7月14日 |
岩石・鉱物・化石 | 2012年6月15日 | 2023年以降? |
乗りもの 鉄道・自動車・飛行機・船 | 2013年3月29日 | 2023年以降? |
野菜と果物 | 2013年4月30日 | 2023年以降? |
花 | 2014年6月18日 | |
危険生物 | 2017年6月23日 | |
きのこ【改訂版】 | 2017年11月27日 | |
イモムシとケムシ | 2018年6月22日 | |
昆虫2 | 2019年6月19日 |
これらのタイトルのうち、「大むかしの生物」「飼育と観察」「人物・いのちの歴史」「カブトムシ・クワガタムシ」「地球」の5つのタイトルが2010年以前に発刊された図鑑です。
2014年以降は、夏頃(6月下旬が最も多い)に新刊が発刊されている年がほとんどのため、以上5つの図鑑は2021年夏または2022年の夏にDVD付きの新刊が出て、「もう少し購入を待てば良かった」と後悔をする可能性があります。
例えば、「人の体」について強い興味を持っている娘のために、「人物・いのちの歴史」を購入してあげたいのですが、2006年2月に発刊して15年近くが経過しています。しかし、もしかしたら2021年の夏頃にドラえもんのDVD付きの新版が出版される可能性があります。そのため、2020年秋の現時点では、購入を控えています。
一方、「岩石・鉱物・化石」「乗りもの 鉄道・自動車・飛行機・船」「野菜と果物」の3つのタイトルについては、2012年以降に発刊されてからまだ10年以内のため、新刊が発刊されるリスクは極めて低いです。
そのため、直近では、小学館の図鑑NEO「野菜と果物」を購入しました。

将来の理科の強化のためにも、食育のためにも良い図鑑ですが、この図鑑は2013年4月に発刊されてまだ7年のため、躊躇なく購入をすることが可能です。
その他の2014年以降に発刊された16タイトルの新版またはDVD付きの図鑑も、しばらく改訂版が出ないことが予想されるので、興味のある図鑑があれば購入されて良いでしょう。
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さいごに
最後に、旧版の図鑑NEOでも良いから手に入れたい場合は、メルカリなどで中古品を安く手に入れるという方法もあります。新版が出てから、その違いをじっくり吟味するという手もあるでしょう。
または、地域によっては図書館で借りられることができる場合もありますので、地元の図書館などで蔵書があるかどうか確認してみてください。
例えば2005年に発刊された図鑑は、すでに15年以上前の科学の知識が前提となって制作されたものです。図鑑を購入される方は、「なるべく長期間手元に置いておきたい」という方がほとんどだと思います。
そのためには、最新の知見に基づき、かつ図鑑からだけではなくDVDからも楽しく、たくさん学べる方がコストパフォーマンスとしても子どもの知識の定着のためにも良いですよね!
野菜や果物に「旬」があるように、図鑑にも「旬」があると考えたことはありますでしょうか?
図鑑は、研究者が発見した新しい知見を取り入れるために、各出版社は十数年ごとに改訂や新訂を実施しています。購入タイミングを間違ってしまうと、旧版の図鑑を購入した直後に新版は発刊され、後悔することになりかねません。
今回の記事では、小学館図鑑NEOに焦点を当て、購入して良い図鑑NEOと、購入を控えた方が良い図鑑について紹介したいと思います。