ピグマリオン/PYGLIの「位置の記憶」の攻略法について

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リニューアルされた七田式プリントDに、位置の記憶の問題があり、それが娘にとって非常に難しく、苦手意識を持ちそうになりました。

その苦手意識を解消するにはどうすれば良いかと考え、PYGLIシリーズの「位置の記憶」に取り組むことにしました。現時点では、スムーズに行っているため、こちらの「位置の記憶」シリーズを解くメリットについて考察してみたいと思います。

PYGLIシリーズの「位置の記憶」とは?

株式会社ピグマリオンが発行している「位置の記憶」は、PYGLIの能力育成問題集(全40冊)で、①から③まで発行されています。

PYGLIシリーズ内には「視覚的記憶」という問題集もありますが、視覚的記憶は「絵」が中心なのに対し、位置の記憶は「図形」が中心になります。

娘は、位置の記憶①と②を2週間ずつで終え、現在(4歳8ヶ月時点)は位置の記憶③に取り組んでいます。

「位置の記憶①」のレベル感について

ピグマリオンと提携している「はまキッズ」のWebページには、以下のような紹介があります。(なお、2021年2月現在、こちらのページからサンプル問題がダウンロードできます)

PYGLIシリーズ『位置の記憶①』

<対象年齢の目安>
3歳~

<内容紹介>
このテキストは、「平面位置」「点描写」の次のステップになっており、図形の位置を記憶して再現する問題です。
簡単に見えますが、使い方によっては非常に高い知能が育ちます。
ここでの記憶とは、暗記ではなく、思考することです。
そうすることで、お子様の視野が広がり、空間把握能力も鍛えることができます。

<準備物>
えんぴつ、消しゴム、白紙(問題と同じ白枠を用意)

<取り組み方>
・問題用紙を切り取り線で2つに折ってください。
・お子様に10秒程度見せた後に、えんぴつと白紙を渡して答えてもらいます。
※問題を見せるときに全体を捉えてもらい、〇△×などの関係性を考えさせると効果的です。
※簡単な場合は、問題を見せたときに、どのように捉えるつもりかということも考えさせて答えてもらうと良いです。

https://www.hamakids.jp/blog/blog_column/post_15169/

位置の記憶①の前半は、下記のようなレベルです。

https://www.pygli.com/products/detail/13

2×3のマスに、○が3つあるレベルから始まり、10秒で覚えてから別紙に書き写すというものです。中盤では、2×3のマスに○△×など描く図形の種類が増えます。

位置の記憶①の後半は、2×4のマスに5つの図形を描くレベルになります。

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「位置の記憶②」のレベル感について

図形の位置を記憶し、再現します。「位置の記憶①」よります目が増え、少し難しくなります。ただし、位置の記憶①の後半よりは簡単なため、スムーズに2冊目の前半には取り組めると思います。

https://www.pygli.com/products/detail/14

縦が3マスになり、後半になると12マスに6個の図形を写すというレベルになります。

このレベルになると、関係把握能力、空間位置把握能力、判断力、数能力などの総合力が必要になってくるかもしれません。

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「位置の記憶③」のレベル感について

「位置の記憶③」は、実は「位置の記憶②」と同じか、少し簡単なレベルでした。

そのため、あえて購入する必要はなく、「位置の記憶②」をコピーして保管しておいて、忘れた頃に繰り返して使うという方法で良い可能性もあります。

1ページ目は、「位置の記憶①」の前半と同じレベルです。

そして、後半は「位置の記憶②」の後半と同じレベルの問題でした。

これらの問題に取り組むときには、「サッと出されたときに、図形の記憶を始める」というクセがつくと良いと思います。(が、娘に関していうと、たまに集中力を欠いていることがあります)

「位置の記憶③」まで進める唯一のメリットとしては、「こどもも進んでいる感を実感してくれる」ということでしょうか?

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「位置の記憶」の攻略に必要な能力と始める時期について

ピグマリオンの「位置の記憶」の紹介ページでは、以下のような記述があります。

「記憶力」とは「暗記力」ではありません。広い視野で全体的に見て、関係把握能力、空間位置把握能力、判断力、数能力などをフル回転させて、問題をとらえるようにするのが、真の記憶力を高める方法です。そうすれば、単に暗記したり覚えたりしなくても、きちんと解答することができるようになります。記憶力とは、思考力そのものなのです。

「位置の記憶」も、点描写と同様に子ども向けの教材でありながら、大人の能力向上や、学習障害(LD)児対策、老人の認知症対策などにも使えまず。「位置の記憶」は簡単に見えますが、様々な能力を必要とする高度な教材なのです。

上記の説明や、娘の経験から考えると、PYGLIシリーズの点描写①、②またはひとりでとっくんシリーズ(こぐま会)の点図形3を終えたくらいから取り組むと、ちょうど良いかもしれません。

このレベルを終えていれば、少なくとも「位置の記憶①」はほとんどの問題が瞬間的に解けるため、「問題を解くのが楽しい」という思いを持ってもらえると思います。

認知的な問題もありますが、例えば三角を綺麗に描ける必要もあるため、最低限の描写能力も必要なため、ある程度点描写が進んだ状態で行うのが、個人的にはオススメです。

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位置の記憶の指導方法について

PYGLIのページでは、以下のように説明があります。

指導の初期は、○△×などの形、数と並び方のみならず、空白の部分についても、数と並び方を同時に関係としてとらえるように指導します。たとえば、上の問題ならば「○が5つあって、その並び方は真ん中と上段下段の左右で、○が×の形に並んでいる。反対に空白の部分はひし形のように並んでいる」という具合です。

つまり、○△×などの形を一つ一つ記憶するのではなく、全体でとらえるようにするのです

https://www.pygli.com/products/detail/14

問題は簡単ですが、解いた後に少し空白の場所についての確認をしてみたり、言語化のお手伝いをしてあげることで、いわゆる「ピクチャーメモリー」の能力を養成する手助けをしてあげると良さそうです。

全体でとらえられるようになったら、次はまずお子様にどのようにとらえるのかを言わせてみて、別の考え方やとらえ方についてもアドバイスします。ある程度こなせるようになったら、自分で考えさせて解答させればよいでしょう。

全ての問題で確認はしていませんが、たまに声がけをして「どのように位置の把握をしているのか」というチェックをすると良いのかもしれません。

そしてしっかりと説明できたことを褒めてあげることで、こどもに対して「問題ができたことではなく、しっかりと自分の言葉で説明できたこと」を褒めることができるように思います。

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さいごに

PYGLIシリーズの「位置の記憶」シリーズは、数十秒で1問解けるペースでテンポよく問題を解くことができるため、子どもにとってもストレスが少ない問題集と言えそうです。

娘も油断してたまに間違えることがありますが、その分、次の問題では集中力が増して正解することができるケースが(今のところ)ほとんどです。

「位置の記憶」は①から③までありますが、「視覚的記憶①」「視覚的記憶②」との併用が良さそうです。

位置の記憶は「視覚的な記憶を図形の模写する」という問題が中心ですが、視覚的記憶は「絵を記憶して、間違い探しをする」などの問題になり、兄弟のような問題集と考えています。

どちらもクイズ感覚で解ける問題集だと思いますが、また取り組みを進めていく段階で、こちらの記事を更新していこうと考えています。

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