【英語長期ビジョン】スタンフォードe-Japan(2021春)

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今回は、スタンフォード大学が提供しているStanford e-Japan(The Stanford University Scholars Program for Japanese High School Students)について紹介します。

スタンフォード大学 遠隔教育課程e-Japanとは

このプログラムは、ユニクロの経営者である柳井正財団のサポートを受け2015年から実施されています。

日本の高校生を対象としたWebベースのプログラムで、実施期間の約5ヶ月の中で集中的に米国の社会や文化を学びます。年に2回春と秋のコースがあり、日本全国から参加する学生をオンラインでつなぎ講義が進みます。

全米の様々な分野の教授、専門家、大使などがオンラインでライブ講義を行い、その講義は第二次世界大戦時の日米関係など歴史的なものから、シリコンバレーと起業家、米国の教育など現代的なものまで、幅広いテーマを取り上げています。

参加生徒は、毎回出される課題提出と、最終論文を提出することでプログラムの修了が認められます。課題の成績と最終課題の論文の成績をもとに、2から3人にStanford e-award(最優秀賞)が授与され、スタンフォード大学での表彰式に招待されます。

表彰式では自分の最終課題についての発表の他、スタンフォード大学のツアーなどの特典があります。

スタンフォード大学 遠隔教育課程e-Japan 実施概要

実施概要は以下の通りとなり、初回からほぼ変わっていません。1回あたりの受講人数は約30名ですが、すでに数百人の受講生がいたと思うと、この素晴らしい経験を糧にした高校生がすでに数百人もいるということになりますね。

2021年春の応募期間は、11月15日から12月31日になります。https://spice.fsi.stanford.edu/fellowship/stanford-e-japan

実施概要
  • 実施者
    スタンフォード大学 国際・異文化理解教育課程(SPICE)
  • 実施期間
    春コース4~8月/秋コース8~12月
    期間中、講義はコースあたり10~12回
  • 受講者
    日本在住の高等学校在学生
    日本全国の高等学校生より応募がある中、SPICEによる選考を経て決定
  • 受講人数
    コースあたり約30名
  • 場所
    主に自宅、または学校(インターネットに接続できる環境下)
  • 使用言語
    英語のみ

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過去のStanford e-awardなどの受賞者

最優秀賞にあたるStanford e-awardは、受講生の中から2-3名選ばれます。注目すべきは大学付属の高校の受賞歴の割合の多さ。

大学受験をしない時間を、このような海外の大学のプログラムの学びに変え、受験勉強では得られないまさに「学び」を得られている様子が伺えます。

2015年 Stanford e-award 北川陽樹さん(慶應義塾高3年)

第1期生のe-awardの3名のうちの一人です。

http://www.hs.keio.ac.jp/news/news_detail.php?news_id=1447295429

2015年 Stanford e-award 鈴木光さん(筑波大学付属高2年)

現在、東大王にも出演して、司法試験の予備試験も2019年に合格していることを公表されています。

https://fsi.stanford.edu/news/honoring-high-school-students-japan

2017年 Stanford e-award 比留間礼音さん(早稲田大学 高等学院3年)

2017年春に最優秀生徒として表彰された、当時、早稲田大学 高等学院3年の比留間礼音さん。

受賞後、学生としてだけではなく、投資家としても活躍されています。

https://www.potentialistglobal.com/reon-hiruma

2019年 Stanford e-award 大貫流音さん(筑波大学付属坂戸高等学校2年)

コースの終わりには、学んだことをもとに自分でリサーチし、論文を提出します。私は、筑波大学や信州大学の研究者に協力していただきながらリサーチを進め、 “ U.S- Japan Drone Technology Collaboration and Its Application to Photocatalytic Technology to Resolve Air and Water Pollution”(日米ドローン技術連携と光触媒&への応用:大気・水質汚染解決に向けて)というタイトルの論文を提出しました。

筑波大学付属坂戸高等学校HPより引用

2018年春 Stanford e-award 長南さん(早稲田大学 高等学院3年)

2019年春 Stanford e-award 渡邉航大さん(早稲田大学 高等学院3年)

2019年秋 Stanford e-award 廣瀬彩乃さん(岡山県立岡山操山高等学院3年)

2019年 Honorable Mention(優秀賞) 明星悠大さん(立教池袋高等学校2年)

2020年の5月からは、ソーシャルイノベーションをテーマとしたStanford e-Entrepreneurshipというプログラムの1期生メンバーとして選抜されたとのことです。Stanford e-Entrepreneurshipについては、改めて記事にする予定です。

https://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/news/2020/07/2020_07_09Stanford_e-Japan.html

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受講生からの情報

スタンフォード e-Japanの受講生が、インタビューに答えたり、自らnoteで発信したりと、具体的にどのようなカリキュラムが実施されているのかが、より明確になってきました。

参加者の生の情報のため、興味を持った方は是非チェックしてみてください。

加藤学園暁秀高校出身の早川さくらさんの情報

武蔵野大学付属千代田高等学院2年のリックさんのnote記事

https://note.com/ricksh/n/n01076c5f4a97

情報元

https://spice.fsi.stanford.edu/fellowship/stanford-e-japan

さいごに

ワタシは、まだムスメが未就学児という立場ですが、幼児期の英語教育をどのように考えていけば良いのか、こどもが産まれてきてからずっと考えていました。

「いつから英語の学びを始めれば良いのか?」

「どういう手段で学びを進めれば良いのか?」

今のところインターナショナルスクールに通わせる予定はないのですが、例えば国内の高校に行ったとしても、このような素晴らしいプログラムがある時代になったのだと実感します

10数年後まで、スタンフォードe-Japanが続いているかどうかはわかりませんが、国際的な学びを得られる環境は、年々進化していくことが予想できます。

ムスメには、将来高校生になったときに、スタンフォードe-Japanのような素晴らしいプログラムに参加できるレベルのコミュニケーション能力や英語力を身に付けてもらえると嬉しいなと思います。