【ハーバード大学の体育会へ留学】筑波大学附属高校からハーバード大学へ留学をした佐野月咲選手

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今回は、ハーバード大在籍のアイスホッケー選手の佐野月咲選手について記事にしたいと思います。

佐野月咲選手とは?

佐野月咲選手の主な経歴は以下の通りとなります。

https://gocrimson.com/sports/womens-ice-hockey/roster/lunasa-sano/10765
  • ハーバード大学4年生
  • 同大学女子アイスホッケー部で唯一のアジア人として活躍
  • 筑波大学附属高等学校卒業
  • 2015年U18アイスホッケー日本代表
  • 日本時代は西武プリンセスラビッツに所属/全日本選手権優勝、日本リーグ優勝の経験あり

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佐野月咲選手がアイスホッケーに出会ったきっかけ

佐野選手は、5歳の頃にアイスホッケーに出会ったそうです。

東京都江戸川区の自宅近くにあったスケートリンクでのイベントに参加したことで、「江戸川アーマーズジュニア」というクラブチームにで同世代がプレーしているのに興味を持ったのがきっかけだったようです。

江戸川アーマーズジュニアは、江戸川区スポーツランドを活動拠点にしていますが、東京都の公共施設としては貴重なアイススケートリンクを併設している施設なんですね。

https://www.edogawa-sportsland.com/skate/skate1/

一般使用をする際も、いわゆるワンコインに近いような金額で利用ができるようです。

佐野選手の小さい頃は、アイスホッケー以外にも、ピアノや英語、水泳を習っていたようですが、最ものめり込んだのがアイスホッケーだったとのこと。最初は、パックを追いかけ回すだけだったのが、小学2年生頃からパックを操れるようになったということです。

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佐野月咲選手は小学生時代から文武両道だった?

見出しに「文武両道」と命名しましたが、ご本人は、文武両道という言葉はしっくり来ていないようです。

これまでの歩みには、「文武両道」という評価が常についてきた。しかし今、その表現はしっくりこないと言う。「ハーバードでアイスホッケーをやりたいと思った時、助けてくれたのがそれまで頑張っていた勉強だった。昔は競技と勉強の二つの道を同時に歩いていたかもしれないけど、境目は徐々になくなっていった。今は一つの道の中に文と武の両方があるんじゃないかな」

朝日新聞 2021年3月31日記事より抜粋

「一つの道の中に文と武の両方がある」というのは、とても深い言葉ですね。いずれにせよ、幼少期から様々な活動に熱心に取り組まれていたようです。

  • 小学校に入るころには図書館で借りた本を週20冊読んでいた
  • (読み聞かせは、0歳児から)
  • 小さい頃、アイスホッケー以外にピアノ、英語、水泳を習っていた
  • 勉強も読書と同じように100マス計算やことわざなどゲーム感覚で覚えさせてくれた
  • 6年生の5月ごろ。父から「受験があるから塾に専念したらどうか」と言われたが、「どっちかだけにはしたくない。勉強とアイスホッケー、両方があるから両方ができるんだ」と反論した
  • アイスホッケーを続けながら夜遅くまで勉強し、1月の大会直後に第1志望の筑波大学付属中学に合格した
  • 本人曰く「周りが無理だと言うことも不可能じゃないとわかった」

筑波大学付属中は、東京都にある国立の中学校で難関校として知られている中学ですが、「アイスホッケーの活動を休むことなく合格した」というのは、普通では考えられないくらい難しいことです。

江戸川アーマーズJrアイスホッケークラブは、練習時間が、平日の週2回の20時15分から21時45分が練習時間。小学生にしてはかなり遅い時間に練習をしており、おそらく練習が無い日に塾に行っていたことが推測されます。

そのような環境下で、学校と受験勉強、そしてアイスホッケーの活動を両立し、第一志望に合格するということを小学生の頃に成し遂げているというのは、凄いことだと感じました。

この事実を知って、まず私が浮かんだ言葉が「非認知能力」という、最近の教育界では使い尽くされている言葉でした。

やり抜く力、目標に向かって頑張る力、自制・自律性、自己肯定感、他者へ配慮、コミュニケーション能力などが、非認知能力の定義だったりしますが、まさに、佐野選手は「非認知能力の塊」のような方なのではないかと思うのです。

一方、先ほども書きましたが、「読み聞かせ、さまざまな家庭教育、たくさんの習い事」などの背景から察するに。おそらく教育熱心な家族だっただろうと想像できます。

その上で、本人が「やり続けたい」と言っていたものをさまざまな側面から応援された様子は伝わってきました。

また、一見、中学受験は「非認知能力と対極的な活動」と捉えられがちな気もしますが、扱い方によっては「非認知能力を養うための活動」にもなっているとも言えそうです。

女優と受験勉強の両立をなさっていた芦田愛菜さんだって、中学受験という経験を経て大きく成長されたはずですしね!

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佐野月咲選手の挫折とハーバード大学受験へ

佐野月咲選手は、2021年の2月から3月にかけて朝日新聞に連載で生い立ちを取り上げられていまが、その前に取材していたのが時事通信です。

一部記事の引用です。

5年前の冬、U18日本代表から外された。フル代表、五輪への道を絶たれたと打ちひしがれ、日本では傍流の東京で競技を続ける厳しさも感じていた。17歳の高校生にとっては小さくない挫折で「ホッケー、終わったなと。誇れるものがないと落ち込んだ」と振り返る。

東大志望から一転、ハーバード大へ。アイスホッケーへの望みを懸け、はい上がるために選んだリンクだった。

アイスホッケーのためにハーバード大って、凄すぎます。

しかし、これがある意味本来の大学の選び方なのかもしれません。 偏差値が高いから とかではないのが凄いですね。  

一方、別のブログの情報ですが、

ハーバード大学は私立大学なので、日本私立大学の体育会系のように学業を問わないのでは、と考える方もおられるかもしれませんが、アメリカでは大学スポーツに学業成績の優遇は一切ありません。全米大学体育協会・NCAAはG.P.A2.0(100点満点で70点)以上を義務化しています。ハーバード大学の一般学生と同じ内容でこの学業成績の基準をおさめなければ、スポーツ参加はできません。

ということで、これが真の文武両道なんですね!

2021年の朝日新聞でも、下記のように取り上げられていました。

ハーバード大アイスホッケー部はNCAA(全米大学体育協会)1部で準優勝4度。卒業生にはプロリーグのNWHLでプレーする選手も多く、レベルは高い。25人ほどのチームには、米国やカナダのU18代表経験者がずらりとそろう。そのほとんどが、大学からスカウトを受けて入学した選手たちだ。

しかし、佐野は違う。日本で通っていた筑波大付属高(東京)での成績や、英語の能力をはかるTOEFL、SAT(大学進学適性〈てきせい〉試験)、面接、エッセーなどの総合的な評価で大学に合格。一般入部の扱いで、チームに加わった。

朝日新聞 2021年2月28日記事より抜粋

そして、この方1998年生まれの筑波大学付属高校出身。

ということは、東大王で有名な鈴木光さんと高校の同級生でしょうか?

TBSの東大王で活躍している鈴木光さんと同級生?

【東大王】鈴木光さんもスタンフォード e-japanの卒業生

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TOEFL100点超えのためにしたこと

佐野選手は、高校3年生の時にTOEFL100点を超えたそうです。

TOEICであれば満点をとってもおかしくないレベルで、いわゆる海外の名門大学入学のために必要な点数ですが、その点数を取るためにご家族との会話も全て英語にされた時期があったとのこと。

 合格のために覚悟を決めた。父栄司(えいじ)さんとの会話はすべて英語に。TOEFL(トーフル)の点数は一流大で必要と言われる100点を超えた。日本のテストとは違う数学は高校の担任大堀健吾(おおほりけんご)さんに指導を受けた。「弱音(よわね)をはかず努力を続けた」と大堀さんは語る。

朝日新聞 2021年3月7日記事より抜粋

高校2年生の冬にU18代表から落選して精神的に落ち込んでから、翌春に渡米し、「アメリカの大学で活動する」というイメージが具体的になったことで、目標が明確化し、モチベーションが高まった様子が伝わります。

ご本人の努力や才能はもちろんのこと、家族や学校が渡米を後押しした様子も伝わってきますね。

佐野月咲選手の素顔がわかる、YouTube動画

その佐野選手の貴重な対談動画がYouTubeにあります。

1時間以上の動画ですが、すごく中身のある対談でした♪

  • スポーツでリーダーシップを発揮した経験
  • 10代でスポーツで挫折した経験
  • ハーバードに入るための情熱(しかも、アスリートとして)
  • ハーバード大学での学業やスポーツの経験

その全てが、佐野さんの糧になっているんですね。

鈴木光さんのようにメディアで活躍されているわけではありませんが、彼女のようなチャレンジ精神とご家族の支えは素晴らしいと思いました♪

コロナの影響もあり、昨秋の新4年生からは1年休学して日本でプレーしているようですが、また今年以降アメリカで頑張って欲しいです。

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アイスホッケーを題材にした面白い漫画

話題が少し変わりますが、アイスホッケーを題材にした全6巻の「スピナマラダ」をご存知でしょうか?

「天才中学生フィギュアスケーターが母親の死をきっかけに北海道に引っ越し、そこで出会ったアイスホッケーに挑戦する話」ということで、アマゾンのレビュー内でも続編の希望のコメントが相次ぐほど魅力的な作品です。

さいごに

私自身も現在未就学児の女の子を子育てしていますが、スーパーな女性ばかり見て、目の前の我が子を歪んで見てしまってはいけません。

しかし、もし我が子にも大きく伸びる力があるようだったら、その可能性を見守ってあげて、伸ばしていけるような子育てをしていきたい、と思いました。

また、ハーバード大学への進学を決めたのは佐野月咲選手ご本人ですが、U18代表から落選して落ち込んでいるときに、お母さまが「他とは違うやり方で目標に向かうこともできるんじゃないかな」と、数日後米国の大学に進む案を提示した、とのこと。

こういう選択肢を与えられるような親になってみたいものです。

今後も、佐野選手の活躍に目が離せません!

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